とある木製のおもちゃを取り扱っているサイトで、木製のはがためを見ていたのですが、「はがための表面には【蜜蝋ワックス】を使用しているので、赤ちゃんが口に入れても大丈夫!」という説明書きがありました。
でも、はがためのように赤ちゃんが口にするものに使われていて「大丈夫!」と記載されていても、聞いたことのないモノだと本当に大丈夫なのかな?って不安になりませんか?
私は蜜蝋ワックスというもの自体知らなかったので調べてみると、無害だけども乳児にとっては気になる点がでてきました。
今回の記事では蜜蝋ワックスとは何から作られていて、本当に害がないのかをお話しします!
蜜蝋ワックスって?
木製製品にワックスと聞くと、表面をコーティングして保護するというイメージはできると思います。
【ワックス】
常温時は固体で加熱すると低粘度の液体になるもののことで、蜜蝋の蝋はワックスという意味です。動物由来の蜜蝋ワックスや植物から採取されるキャンデリラ蝋、石油系のパラフィンなどと様々な種類があります。
【蜜蝋】
”蜜”から連想できる通り、ミツバチに関係しています。働きバチが蝋を分泌して巣を作るのですが、その巣を加熱圧搾したりお湯で溶かしたりして採取したものが蜜蝋です。
主に化粧品・軟膏・ろうそくなどの原料として使われていて、木材に塗るとツヤ出し・防腐効果があります。
蜜蝋にはボツリヌス菌の心配はない?

ミツバチの分泌成分から作られているんですね!
といことは、ハチミツのようにボツリヌス菌が含まれているの?
蜜蝋使用しているおもちゃは与えない方がいい?
子育て経験がある方はご存知のはずですが、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えるのは絶対NG!
市販のハチミツの5%にボツリヌス菌の芽胞が存在しているそうなのですが、消化器官が未発達な乳幼児はボツリヌス菌の芽胞を消化できず、腸内でボツリヌス菌の芽胞が発芽し「乳児ボツリヌス症」を発症します。
ボツリヌス菌は自然界にも存在していますが、自然界の中で最も毒素の強い菌だと言われています。
では、ハチミツそのものではない蜜蝋にもボツリヌス菌は存在しているのでしょうか?
結論から言うと、蜜蝋の中に100%ボツリヌス菌が存在していないとは言い切れません。
ハチミツが分離された蜂の巣で蜜蝋を作るので、ボツリヌス菌の芽胞が混入する可能性はあります。
蜜蝋を精製する過程で高温で処理しますが、ボツリヌス菌は熱に強く、芽胞の状態で120度で4分以上の加熱が必要になるので、完全には滅菌できないようです。
蜜蝋ワックス自体はとても優秀なワックスですが、乳児のおもちゃや乳児が口にしてしまうようなものに使われている場合は、注意が必要です。
徹底するならココも注意
保湿クリームやヘアワックスなど体につけるものにも、原材料として使われています。
クリームやワックスは手に付きやすいので、付いた状態で乳児の顔や口に入るものに触ってしまうかもしれません。
それくらいじゃ害はないとは思いますが、正直はっきりと言い切れません。
さらに赤ちゃんの保湿クリームも蜜蝋が含まれている商品もあるので、自分用も赤ちゃん用も蜜蝋が含まれていないか確認してから購入すると安心です!
まとめ
蜜蝋ワックスを塗った木製のおもちゃやはがため、子供用の蜜蝋クレヨンなどは口に入れても大丈夫と記載されているものは、高温でしっかり処理されているはずです。
しかし、私たち購入者はそれを実際に確認はできないので、心配なら乳児には蜜蝋入りの製品は与えない方が安心です。